私どもは長らく大府市の旧国立療養所中部病院（現国立長寿医療センター）小児科に勤務し、喘息や腎臓病、不登校などで長期入院をしている子どもたちの療育に携わっておりました。ところが、同院が高齢者医療のナショナルセンター化を目指し高齢者中心の医療を行っていく流れのなかで、その小児科は平成１３年１２月閉鎖されました。そこで私どもは、半世紀にわたって多くの病気をもった子どもたちの療育にあたってきた小児科の精神と診療を一部でも引き継いでいければと考え、平成１３年１２月１０日、二人共同で当地にてクリニックを開院させていただきました。かつて入院していた方々や外来に通院していた方々に引き続き訪れていただけるように、また、地域の方々の身近な家庭医としてこれまでの経験が少しでもお役に立てればと願っております。
　みどりの森クリニックという名称は、開院まで働いておりました旧中部病院の周囲の森（現あいち健康の森）を懐かしむ気持ちがこめられておりますが、この地域のお子さまがたとお母さまがたに気楽に安心して来ていただけるようにとの願いをこめたものでもあります。急性・慢性を問わず、病気をもった方々の支えになれるように、また子どもたちの健やかな成長にお役にたてるように、「誠実」をモットーとして、スタッフとともにあたたかみのある診療をおこなっていきたいと考えております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　医師　井口淑子　水野愛子